ちょっと中富線

中富線99号
中富線99号


 今日は2時間くらいちょこちょこと鉄塔を回れる。天候不順な日が多い夏だったが今日は非常にいい天気。99号から数本たどる。
 中富線は高さに比べて敷地が狭い、だから寸胴な姿をしている。V吊りの精悍さとこの寸胴な無骨な姿。独特の雰囲気を持った鉄塔たちだ。



 98号は墓地の隣。見上げると鳥のくちばしのように腕金が尖っている。

中富線98号
中富線98号


 中富線は97号の先で中央高速を越えて行く。吉祥寺通りからちょっと入りこんだ路地の角に立っている。
 何故か下部の2面がネットで覆われていた。鳥対策だろうか。それなら全部覆わないでいいのだろうか?

中富線97号
中富線97号
中富線95号
中富線95号


 中富線は住宅街の中を進んでいく。やがて広い敷地の中に吸い込まれる。地図を見ると消防大学校とある。
 テラス付きの引き下げ鉄塔が道から20〜30メートル先に立っている。ここで下段の併架線から地下ケーブルに分岐しているようだ。
 近寄りたいが立ち入り禁止。望遠鏡で何とか地下線の看板を読む。

柴崎線「中富線No.94鉄塔〜鷹54号マンホールYJ〜柴崎変電所」
狛江線「中富線No.94鉄塔〜大町分岐所」


 と書かれているようだ。柴崎変電所は京王線柴崎駅の近くにある変電所。これはそれ程遠くない。直線で2キロほど南。大町分岐所は分からないが狛江変電所ならそこからもっと南。小田急線の狛江駅の北にある変電所。直線で4キロほど先だ。どちらも架空送電線がない配電変電所だ。
 看板を読んだところで時間切れ。ホームセンターで買い出しをして帰ることにする。


中富線94号
中富線94号
 帰宅後、古い地形図を見ていたら、現在のJR武蔵境‐新鶴見線に並行する送電路を発見した。送電路が描かれているのは昭和2年頃から昭和28年頃までの地図。この線は武蔵境変電所辺りから柴崎の辺りと狛江を通り多摩川も渡っているようだ。このルートの地下化なのだろうか。