草津方向へ 並ぶ熊川線

 次の朝みんなが寝ている間にちょっと出かける。地図で変電所の在り処は調べておいた。
 北軽変電所は北軽線の終着地のようだ。中間変電所というよりは配電を担っているのだろうか。考えてみれば軽井沢は長野県で中部電力だがここ北軽井沢は群馬県東京電力のテリトリーだ。
 思わず電柱を見上げて東電であることを確認した。


北軽変電所と熊川線64号

北軽変電所と熊川線64号


 北軽変電所のもっと北へと送電線が延びる。何本か見てみよう。
 1回線の素朴な鉄塔がある。線名は熊川線。街道に沿って小さな集落を通り抜けていく。
 この集落は戦後満州から引き上げてきた人たちの開拓村でハイロン(海倫)という名前だ。カタカナ地名は珍しいが、「南セントレア市」みたいな浮かれた命名ではなく、こんな重い歴史を秘めたものもあるのだ。

熊川線63号

熊川線63号

熊川線61号

熊川線61号


 送電線は高原の畑の中を草津の山に向かって並んでいる。どこへ行くんだろうか。

熊川線59号から老番側

熊川線59号から老番側 後ろの山は草津白根