丘から丘へと
丘から丘へと川世線は飛び移る。
次の丘の中腹の駐車場の中に12号。また1本飛ばし。丘の頂上付近に1本、そしてその次はマンション先の畑の中に立っていた。丘の上の道はここで行き止まり。柵があって鉄塔へ近づけない。
回り道でもあるのだろうか。マンションの駐車場で木を手入れしていたおばさんに聞いてみた。
「柵を乗り越えなきゃね。でもあそこに畑のおじさんがいるからちょっと…」
さすがにあきらめた。
マンションは出来て4年だそうだ。新しい住宅街なのだろう、せいぜい2階から3階建ての低層住宅が建ちとても高級な感じ。
ここは「熊野森」という緑地のようだ。少し前までは丘全体は「森」だったのだろう。今は新しい住宅に新しい鉄塔。優雅な曲線の向こうの空は変わらない。
(続く)