JR東日本 古里変電所

JR東日本 古里変電所

10月15日の日記の続き)
 山を降りる。多摩川第三発電所横の駐車場で1号鉄塔を眺めながら遅い昼飯。通りすぎる人たちは何でこんなところでという顔をしている。ちょっと下れば河原に出るのに!
 1号鉄塔を眺めながらの食事、こんな贅沢はないのだが、まあ聞かれないので説明もできないが。
 そろそろ夕暮れ。天気がもっている内に帰路につきたい。でもあと少しJR古里線を辿ることにする。名前から考えて少し先の古里駅辺りの変電所に行きつくはずだ。
 この旅の終着点は最奥の発電所。まだ発電所が2つないし3つ。まだまだ道は遠い。少しでも先を稼いでおこう。


 多摩川の谷を奥に進むとJR古里線が川を越えて街道に下りてきた。JR古里線34号。そして再び対岸の山へと上がっていく。対岸の鉄塔を双眼鏡で観察するとどうやら分岐鉄塔らしい。


大丹波川を遡る新秩父線 34号が立つのは奥多摩大橋の脇。ここは多摩川の大きな支流、大丹波川との合流点だ。多摩川を登って来た新秩父線はここから大丹波川の奥へと入り込んでいく。川乗山をかすめ都県境の尾根を秩父へと越えるのだろう。
 行ってみたいが山深い地域。御岳の案内所には熊が出たとの注意書。山中1泊ぐらいがちょうど良いのだが秋はちょっとヤバいかな。来年の課題にしよう。


 新秩父線に別れてJR古里線を辿る。すぐに古里の街に着いた。ここまで来ると谷はとても狭く急峻になってくる。古里はそんな渓谷にポッカリと開けた小さな集落。とても雰囲気のよい山里だ。
 古里駅の横にJR東日本の古里変電所があった。辿ってきたJR古里線はこの変電所が終着点だ。最終の鉄塔は39号。


 JR古里線はここで終わる。でも山の上に立っていた分岐鉄塔、あそこから渓谷の奥へと延びる送電線、これが本命の送電線に違いない。ようやくここまで来た。送電線の名前ぐらいは確認したい。でももう日は暮れた。山の黒い影に送電線も鉄塔も塗り込められ、いくら目を凝らしてもその先は見えなかった。


 次は古里の分岐鉄塔からスタートと決めて帰路に着く。「今日は晴れ」の私の予想もここいらで限界。青梅を過ぎると本格的な雨になった。