隅田線の巨大門柱 【写真が見つかりませんでした】

くび長鉄塔

隅田線11号
隅田線11号


 隅田線にやってきた。隅田線の13号より南は何度も訪ねているが、江戸川変電所から平和通りの間は、おざなりに訪ねただけだ。ちゃんと見なきゃと電車でお花茶屋に向かう。


 お花茶屋から南、平和通りまでの間は隅田線の9、10、11、12と4本の鉄塔が立っている。とてもスマートな鉄塔たちだ。
 普通は腕金の根本から主柱の角度を変えるのだが、隅田線は塔体の中程で主柱の角度が変わっている。首が細長い特徴のある姿をした鉄塔だ。
 よく見ると長い首部分に腕金用の鉄骨が残っている。そうか、かつては4回線鉄塔だったのだろう。4回線を2回線にしたため現在のような姿になったのだ。

隅田線12号
隅田線12号


 12号は角度鉄塔。この辺り細い路地が複雑に走っている地帯だ。駐車場の奥の12号。回りはゴミなどが捨てられ荒れた感じ。
 この鉄塔は装柱がとても不思議。碍子を長いワイヤーで塔体から離して支持している。外側のジャンパはパイプでしょうか、ジャンパ線が直線状になっている。
 塔体との隔離を稼ぐための苦肉の策なのか、それとも線下との関連があるのか。

隅田線12号の装柱
隅田線12号の装柱


畑に戻した?!

 13号までやってきた。平和通りに面して立つ13号は線下に堀切線の鉄構を2つ従えている。この堀切線の鉄構の線の取り回しが秀逸なのだが、これは以前、書いた。
  →『6つの円』


 今日再訪して驚いたのは周りの変化。以前来た時は周囲はとても広い駐車場。それがない。確かお酒の安売りやさんもあったのだがなくなっている。
 建物が建ったならよくある話だ。でも逆、駐車場の半分ほどに土が盛られているではないか。奥の方には野菜も植えられていた。
 まさか畑に戻したのか?!

隅田線13と堀切線1、2号
隅田線13と堀切線1、2号
ちゃんと畑をしている!
ちゃんと畑をしている!


 車がなくなったおかげで、13号は脚元まですっかり全貌を撮ることができる。でもこれからどうなるのか。近寄れなくなるといけないのでたくさん写真を撮っておいた。

巨大な門柱

隅田線6号の結界写真
隅田線6号の結界写真

 13号でUターンしてお花茶屋まで戻って来た。ここから北上、江戸川変電所までがんばろう。
 7号はマンションの中庭、フェンスに分別のゴミ袋がずらーっと並んでいる。マンションの高さは6階建て。その上を送電線が越えていく。
 6号は何と結界に入れる。短い路地の奥。結界には自転車などが置いてある。
 5号はコンビニ裏。敷地は民家の中。鉄塔札は見えない。


 そして今日の目玉、巨大な門柱、隅田線4号だ。


隅田線乙-4、甲-4号
隅田線乙-4、甲-4号


 この4号いったい何に見立てたらいいんでしょうね。
 1回線ずつ支持する2本の美化鉄柱。道を挟んで巨大な門柱のように立っている。みそがいさん(『みそがいのこれはこれは』)は「こまいぬ」鉄塔って呼んでいるが。

  →『みそがいのこれはこれは』 http://www.asahi-net.or.jp/~js4m-isgi/
  →「こまいぬ」  http://www.asahi-net.or.jp/~js4m-isgi/tettou/tettou41.htm


 うーん不思議な風景だ。なんでこんな風にしたものか。

不思議ついでに甲乙で少し位置がずれている!
不思議ついでに甲乙で少し位置がずれている!
隅田線乙-4、甲-4号
隅田線乙-4、甲-4号


 江戸川変電所についた時にはすでに暗くなっていた。6万の架空路線ばかりが6ルートも集まる、現在の都内ではとても珍しい変電所だ。建物も古めでなかなかよろしい。
 でも今日はもう暗い。再訪することにして帰路に着いた。

*江戸川変電所へは白鳥線、奥戸線(白鳥線併架)、隅田線、青井線、西亀有線、花川線(2本手前で隅田線と合流)の6路線が集まる。すべて6万ボルトの路線だ。