駒沢線 再訪

駒沢線58号

 駒沢線の探訪へ出る。駒沢線は大正15年の古い路線。せっかく貴重な駒沢線の隣に引っ越してきたのだから全鉄塔をちゃんと記録することにした。何度もたどっている線なのだがあまり詳しく記録をしていなかったのだ。
 駒沢線の標準的な鉄塔はとんがり帽子の朴訥とした風情。レトロな仕様の原型鉄塔が23区内で現在も活躍している路線なのだ。


 今日は南に、1号鉄塔へ向かって調査開始した。代田の丘を下り太子堂までの短い区間を歩いた。

 代田の丘の下には北沢川が流れている。そこからゆるい登りを送電線は登っていく。この辺りは静かな高級宅街だ。登りきると粟島通り。その先には私が「55号の秘密基地」と呼んでいる地下線への引き下げ鉄塔。そして坂を下ると庶民的な町、太子堂へと至る。
 この区間は全線下段に代田線を併架しており、35mほどの駒沢線としては高いタイプの鉄塔が多い。


駒沢線57号
 代田の丘の下は60号鉄塔。スーパーの倉庫の前。場所柄鉄塔下は荷物などが置いてあったりする。
 梅が丘通りを越えると59号。比較的大きな敷地の住宅が並ぶ地域。59号は住宅地の角。コンクリートで高く盛り上げた敷地に立っている。
 送電線はゆるい上りを進み58号。この鉄塔も広い通りに面して立っている。


 駒沢線 57号は粟島通りの少し手前、住宅の奥に立っている。ここまでは35メートル前後の鉄塔だったが57号は低い。高さは26メートル。民家の奥に立つ57号はどこか秘密めいていて魅力的だ。


駒沢線56号
 駒沢線は粟島通りを越えて進む。56号は道に面して民家の庭に立っている。敷地は高く土盛りされ、覗き込まないと結界は見えない。この鉄塔はV吊り。腕金にオフセットが付いている。60号からここまで低い57号を除きオフセットなしの垂直配列が続いていたがこれは少し変わっている。
続く