富士と筑波

小松川線

 元旦も二日も曇り。雨まで降った。今年の正月は天気に恵まれなかったが今日はきれいに晴れた。今年は仕事が溜まって正月を楽しめない。でも鉄塔始めをしなきゃ。夕方、隣の棟の最上階に行って鉄塔を眺める。


 筑波山が見えている。東京から見える山は西に富士山、東に筑波山。昔からこう決まっている。万葉の歌に数多く登場する筑波嶺も、都市化の進んだ東京では建物に遮られて見えない。

葛西橋線 どこまでも気高く崇高な富士と優しい穏やかな姿をした筑波。ふたつの個性を愛でた時代の豊かさを思う。
 

 夕日が沈む。筑波を背景に小松川線の鉄塔が夕日に輝く。葛西橋線のシルエットの向こうには高層ビル、そして高く富士がそびえていた。