鉄塔の上には

鹿浜線26号

 環七を花畑変電所から鹿浜変電所へ向かって走る。変電所の少し手前、環七内側の公園から斜めに横切るのが鹿浜線。公園の中には背の高い美化鉄塔。
 この鉄塔通り過ぎる度に気になっていた。何やら絵が描いてあるような気がする。今日、環七を飛ばして確認しに行った。


 鹿浜線26号鉄塔は少年野球場と広場の間、木立に囲まれて立っていた。無粋な金網もなく、花壇のように土盛りされた中に立っている。そしてやはり鉄塔全面に絵が描かれていた。


 一番下には家があり女性と女の子がいる。何か心配そうな顔。タッチから童話のような気がする。女性は白い鳥を抱えている。ニワトリ?
 上を見ると少年がひとり蔦のようなものにつかまり高く空に登っており、少年の腕にも鳥が。少年の1段上には大きな男。何やら怖そうだ。


 何だろう?と回り込んで謎が解けた。鉄塔の根元から太い草が伸び、それを少年が斧でたたき切ろうとしている図だ。「ジャックと豆の木」。するとこの鳥は金の卵を産むガチョウだったかな。
 天辺を見上げると雲の上に立派なお城も。


 ジャックの横には「あぶない!!のぼるのはやめましょう」と書かれていた。ジャックは悪い奴だ!!
 でも鉄塔の上にはこんなお宝が隠されていたんですね。登ってみたい。