2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大鉄塔

(2007/5/13の4) 丘を登ると急に住宅街になる。ここはユーカリが丘という西洋風の名前を持つ大規模宅地の外れだ。 ここからノッポな赤白鋼管鉄塔がつづく。宅地の中にそびえる赤白鉄塔。25号が87メートル、26号は106メートル。どんどん巨大になる。丘の手前…

水田と丘と

(2007/5/13の3) 北総台地は延々と低い丘が続く。そして丘と丘に挟まれて大小の平らな土地が入り組む。低い土地は田んぼ、丘の上は畑と林。丘の斜面は深い林。丘の際には小さな集落。この風景を見ると千葉だなぁと思う。 低地の田んぼは昔ながらだが丘の上…

ゴルフ場

(2007/5/13の2) 車がやっと通れる道を通って次の鉄塔へ。古い石の道標がある。いつ頃のものだろう、古くからある道だ。どこか自然な曲がり方で丘を下る。 次の鉄塔の方角へと細い道が現れる。入り込むと舗装は切れどろどろのぬかるみ道。後輪をスリップさ…

丘の上へ

(2007/5/13の日記) 房総線にやってきた。1ヶ月以上のご無沙汰だ。 前回はもえぎ野の住宅造成現場で19号の根元に行けずに終わり。今回は工事現場の鉄塔はあきらめ次の鉄塔へ。 丘の上に畑と林が広がるのどかな場所に出た。20号は畑奥の林に立っている。畑の…

庭園仕立て

(2007/5/12の日記) 世田谷に用事があり午後遅く久しぶりに和田堀線に行った。 この辺りの鉄塔には私が「庭園仕立て」と呼んでいる鉄塔が多い。結界の下がきれいな庭のように整備されているのだ。 和田堀変電所からすぐの186号などフェンスの代わりに生垣と…

タンポポ(峠をこえる烏帽子たち 16)

(2007/5/5の2) なるべく混まないうちに発つ予定だったが、峠の上から見た塩尻峠あたりの鉄塔が気になる。ちょっと寄り道して塩尻峠を越える。 高速道路脇で山から下りてきた安曇幹線とまた再開した。 安曇幹線2号線47号、68mある赤白の烏帽子鉄塔だ。この…

OHAYOKUN(峠をこえる烏帽子たち 15)

(2007/5/5の1) 次の朝起きるとあたりは白いガスに包まれていた。鉄塔も今日はジンジンジンジンと泣いている。 少し心配したが朝霧だったようだ。出発する頃には青空になっていた。山を下りる。 旧道を下り、新道と合流すると頭上を安曇幹線の2号線が越えて…

諏訪への道(峠をこえる烏帽子たち 14)

(2007/5/4の4) 明日の朝には山を下りる。さあもう最後のアクションの時刻だ。巡視路はここで行き止まりのようだ。対岸に1号線沿いの気持ちのよさそうな巡視路が見える。あそこで数本をチェックして今回の旅は終わりにしよう。 旧中山道をトンネルで抜け巡…

遥かなる北アルプス(峠をこえる烏帽子たち 13)

(2007/5/4の3) 峠まで登り返しいよいよ諏訪側を探訪することにする。まずは峠直下の2本。肩のような地形に立ち、そこから1号線と2号線は谷の南北に分かれていく。 まずは安曇幹線1号線72号。ビーナスラインから巡視道を入りすぐ。急な斜面に長い片継脚を伸…

佐久側の巡視道(峠をこえる烏帽子たち 12)

(2007/5/4の2) 峠の安曇幹線1号線のそばに巡視路道標があった。東電の巡視路道標は黄色い等辺山型鋼に「〜線〜号に至る 山火事注意」とばかり思っていたが、テリトリーの外では少し遠慮があるのか小さな道標だ。記載も「1L 74 2L 85」と矢印だけ。まあこれ…

チビの73号(峠を越える烏帽子たち 11)

(2007/5/4の2) また峠の上へ来た。稜線へ登って安曇幹線の根元へ。峠の上の安曇幹線1号線73号は本当にチビだ。何と30mしかない。50万ボルトでこの低さはとても迫力がある。背はチビだがさすがに頂上に立つ鉄塔だ。碍子は4連の耐張でがっしりと送電線をつか…

箱舟型腕金(峠を越える烏帽子たち 10)

(2007/5/4の1) 昨日の晩は狐の鳴き声(たぶん)を聞きながら眠る。夜中雨の音で起きたが、どうやらにわか雨だったようで今朝はとても良い天気。テントを撤収して峠に向けてバイクで出発する。 峠の途中で見える佐久間幹線の鉄塔は少々変わっている。 一番…

夕暮れ(峠を越える烏帽子たち 9)

(2007/5/3の9) もう夕暮れだ。最後に安曇幹線の鉄塔へ向かう。ビーナスラインから細い道が登っている。最初は名前を確認していないもうひとつの路線だ。鉄塔には「諏訪加沢線23号」と書かれていた。 茶色いアングル鉄塔で高さも低い。こんな小さな身体でえ…

佐久幹線と送電路跡(峠を越える烏帽子たち 8)

(2007/5/3の8) 目指していたのは古峠の南のピークにある佐久幹線36号鉄塔だが反対側の35号方面へと登る。地形図にある送電路が1本見当たらないのだ。 2万5千分の1地形図にはこの和田峠を5本の送電線が通っているように書かれている。実際には4本。どうも一…

古峠(峠を越える烏帽子たち 7)

(2007/5/3の7) 元の場所に戻る。今日のねぐらはここに決めた。荷物をデポして身軽になってバイクで峠へと向かう。 一旦、男女倉まで下りる。集落には遅い桜が咲いていた。ここに「黒曜の水」という湧き水がある。試しに飲んでみたら絶品だ。水を補給。中山…

折れた耳と尖った耳(峠を越える烏帽子たち 6)

(2007/5/3の6) 巡視路はここで行き止まりのようだ。送電線は崖の下に降りていく。送電線はこの先2回も深い谷越えを繰り返す。谷の深さは標高差で150メートルほど。送電線は空中を悠々と進むが人間にはきつ過ぎる。 全部の鉄塔の根元に行きたいものだが、そ…

和田峠遠望(峠を越える烏帽子たち 5)

(2007/5/3の5) 82号には立派な巡視路があった。何時ものことながら無駄な薮漕ぎをしてしまった。巡視路はカヤトのひらけた鞍部を進んでいる。何て気持ちのよい道だろう。 ゆるい勾配の広い道の前方には1号線の81号と2号線の92号が待っている。 鉄塔の根元…

烏帽子の結界(峠を越える烏帽子たち 4)

(2007/5/3の4) 少し山の上へとたどってみることにする。 地図を見て林道に出る。でも道は残念ながら鉄塔へは続かず離れていく。しかたない! 林の中を突っ切って安曇幹線2号線93号へ。 周りを林と薮に閉ざされた広々とした鉄塔下。山の鉄塔をたどるとこん…

烏帽子の下で(峠を越える烏帽子たち 3)

(2007/5/3の3) 茅野から大門街道で白樺湖。ここのトイレで水を補給。さらに進みブランシェ高山スキー場へ。 街道を案内にしたがって曲がるとすぐに烏帽子鉄塔が出迎えてくれた。九十九折の道を曲がるたびに烏帽子が立っている。角ごとにオー! と歓声をあ…

お出迎え(峠を越える烏帽子たち 2)

(2007/5/3 の日記 その2) 道の眺めは南アルプスから八ヶ岳へ。 中央道の左右を低いジャミラ鉄塔が続いている。とても風格のある鉄塔たちだ。これは由緒ある鉄塔に違いないと直感が教える。 行って見たい。行って見たいが高速道路。寄り道もままならぬ、写…

峠を越える烏帽子たち 1

(2007/5/3の日記) 連休の後半は長野まで遠出をする。これはかねてからの計画。烏帽子鉄塔を見に行くのだ。 Webで鉄塔を見ていると美ヶ原と霧が峰を結ぶビーナスラインに烏帽子鉄塔があるようだ。さっそく地形図で調べると和田峠をたくさんの送電線が通って…

昭和11年

(2007/4/30の6) 代掻きをしていたトラクターがやってきた。農道はとても狭い。すれ違いは不可能。バイクをよいこらしょとどける。それがきっかけでおじさんとしばらくお話。 「鉄塔を撮っているんです」「いろんな趣味があるねぇ」「この電柱はすずらん柱…

木柱

(2007/4/30の5) いけないもう夕方。まだ木柱を発見していない。前回来たときには確かに木柱を確認している。広い田んぼの真ん中辺りを目指して急ぐ。 日が低くなった頃。田んぼの中をひたすらまっすぐ進む利根浄化線が一度だけ進路を変える地点で木柱に出…

街外れ

(2007/4/30の4) 「龍ヶ崎」―名前を聞いたことはあるが始めてやってくる街。とても小ぶりな街だ。 東京にいると街外れに縁がなくなる。どこまで行っても街なのだ。でもここは街と野良が分かれている。というより野良の中に島のように街がぽつんとある。「叱…

印旛線

(2007/4/30の3) 連休などと遊んでいるのは都会人だけで、農家にとっては繁忙期。田に水を入れ、代掻き、田植えのシーズンなのだ。 見渡す限りの田んぼではそこここで作業をしている。そこを印旛線が悠然と渡っていく。遠くの鉄塔は春霞にかすむ。 印旛線が…

漢数字の塔頂票

(2007/4/30の2) 土手から戻りいよいよ利根浄化線だ。 竜宗線から分かれた利根浄化線はまずコンクリート柱の門型の支持物、57号につながる。こういった支持物は何と呼べばいいのか「門型コン柱」だろうか。もしこれが木柱なら「門型木柱」かな。 頂票が漢数…

空の気分

(2007/4/30 の日記) 利根浄化線のリベンジだ。寄り道せずに家からまっすぐに龍ヶ崎へむかう。 まずは前回の続きで頭でっかち鉄塔―竜宗線6号―から。 今日はとても良い天気。空が違うと鉄塔も違う。空の気分を鉄塔が吸い、鉄塔の気分を私が吸う。 一昨日は風…

オリンピック公園

(2007/4/29の日記) 駒沢に用事があるので出かける。前の人の打ち合わせが延びそうなので時間つぶしに都南線を見て歩く。 都南線は南武変電所からやってくる。多摩川を渡り野毛の丘を越え、等々力の丘を登り、再び下ってまた駒沢の丘に登る。これが最後の登…

夕暮れのすずらん柱

(2007/4/28の4) とてつもない荒天。雷。突風。豪雨。合羽を着込んでも運転出来る天気じゃない。じっくり雨宿りをすることにする。 ここからすずらん柱と印旛線とが雨を透かして見える。よく見えるが写真を撮れる状態じゃない。行きたいな。行けないな。と…